工事現場では屋外と屋内の両方でデジタルサイネージが活用されています
近年、DX化や業務効率化の観点から、工事現場にデジタルサイネージを導入する現場が増えています。
一般的には、屋外用のデジタルサイネージを朝礼看板に埋め込む形で設置されて、朝礼時にラジオ体操の動画を流したり、作業中に熱中症や高所作業などの安全注意喚起のポスター画像をスライドショーで流したりしています。
さらに、屋内用のデジタルサイネージを詰所内に設置して、職長会議や新規入場者教育などの際に活用する現場も増えています。
そこで今回は、工事現場における「屋内用ディスプレイ」の活用術について解説します。今後、工事現場にデジタルサイネージの導入を検討している方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとはインターネットに接続できる「電子的な看板」で、一般的には、街中やショッピングモールで広告動画を流したり、駅や空港で時刻表を表示したりして活用されています。
このデジタルサイネージには、スライドショーのように指定した画像を定期的に切り替えて表示させたり、動画を流したりすることができるため、「工事現場」での活用が増えています。
工事現場に設置されるデジタルサイネージは2種類ある
工事現場に導入されているデジタルサイネージは大きく分けて2種類あります。
1つ目は「LEDビジョン」で、小さなLEDランプが4mm間隔でついている320cm角のLEDパネルを組み合わせているデジタルサイネージです。視認距離が遠いということもあり、大規模な工事現場において、屋外用のデジタルサイネージとして使われているのはLEDビジョンです。
2つ目は「液晶ディスプレイ」で、家庭用のテレビのように、近くからでもとても綺麗にコンテンツを映し出すことができます。こちらは視認距離が近いという特徴から、作業員が近くから見ることを想定した小規模な工事現場の朝礼広場に設置されたり、詰所内に会議用として設置されることが一般的です。
工事現場における屋内用ディスプレイの「5つの活用方法」
すでに設置している工事現場の多くは朝礼スペースにデジタルサイネージを設置していることが一般的ですが、近年は更なる業務効率化を目指して、詰所内にも屋内用のデジタルサイネージを設置する現場が増えています。
屋外と室内の両方にデジタルサイネージを設置することで、それぞれを連動させて相乗効果を生み出したり、安全注意喚起のコンテンツにさらに注目を集める効果が期待できます。
そこで、こちらの項目では、工事現場において屋内用ディスプレイの活用方法について解説します。
方法1:朝礼・終礼会議
工事現場では毎日朝と夕方に、作業員全員が参加する「朝礼と終礼」を行います。朝礼ではラジオ体操をしたり、その日の工事スケジュールや工事内容についての注意点を共有したり、終礼ではその日にあった注意点や翌日の工事スケジュールの共有が行われます。
一般的にこの朝礼と終礼は、屋外の朝礼スペースで行われますが、雨が降った日や猛暑の日は詰所内ですることもあります。特に梅雨や猛暑のシーズンが工期に入っている工事では、詰所内にも屋内用ディスプレイが設置されています。
方法2:職長会議
各部門の管理者による「職長会議」では、それぞれが自分の担当部門の工事進捗を発表したり、注意すべき工事内容を共有しています。
特に工事の進捗などは画像や動画を使った説明した方が理解しやすいことが多いため、職長会議でもパソコンやiPadを接続して、屋内用ディスプレイが活用されています。
方法3:新規入場者教育
工事現場に新しい作業員が入場する際に、事前に現場の状況や現場の独自ルール、安全作業に必要な事項などを教育しなければなりません。
新規入場者教育は詰所内で行うので、現場の注意点やスローガンを書いたプレゼン資料を屋内用ディスプレイに映しながら元請け事業者や職長が話します。
特に工事現場の敷地が広い場合は、写真や動画を映しながら説明した方が工事全体をイメージしやすいため、屋内用ディスプレイが活用されています。
方法4:休憩中の作業員への伝達
休憩時間になると作業員は詰所内で食事や休憩を取ります。その際に、屋内用ディスプレイに安全注意喚起のポスターやその日の作業の注意点を表示させることで、作業中にはゆっくりと見れない作業員でも目を通すことができます。
また、休憩時間の終わりが近づいてきたら、カウントダウンを表示させて休憩時間の終わりを伝えたり、終礼時間が近づいたら音楽を鳴らして、終礼を始める合図を出すこともできます。
工事現場の責任者から作業員へ効率よく情報を伝える手段として、屋内用ディスプレイが選ばれています。
方法5:監視カメラの映像
建築資材や工事道具を盗難から守ったり、放火を未然に防ぐなど、様々な「犯罪を防止する」ために、入場ゲートに監視カメラを設置する工事現場が増えています。
また、防犯という観点以外でも、工事現場の状況を遠隔地から確認できたり、人件費削減など「業務効率化」という目的でも防犯カメラが設置されています。
担当する工事現場の入場ゲートが多い場合は、その分設置する監視カメラの数を増やす必要があり、その映像を映す屋内用ディスプレイも大型のものが必要です。
また、1名の管理者が複数の工事現場を管理する場合は、屋内用ディスプレイも複数台導入して、1ヶ所から担当する全現場の状況を把握できるようにするケースもあります。
CMSを活用してさらに便利に
工事現場でデジタルサイネージを使う場合は、パソコンからHDMIで繋げたり、iPadからミラーリングで繋げたりしていますが、CMS(コンテンツマネジメントシステム:ゲンバルジャーなど)を接続することで、さらに便利に使えるようになります。
工事現場に特化した情報配信システム「ゲンバルジャー」
「ゲンバルジャー」は工事現場に特化したCMS(コンテンツ管理システム)です。
工事現場に設置したデジタルサイネージに接続することで、天気予報や休憩アナウンス、気温や熱中症指標(WBGT)など多種類のコンテンツを配信できます。
多くの工事現場でデジタルサイネージとCMSをセットで導入することが増えています。
工事現場における屋内用ディスプレイの導入事例
工事現場に特化した屋外用・屋内用のデジタルサイネージを取り扱うヤマト広告株式会社(以下、ヤマト広告)では、日本全国の工事現場にデジタルサイネージを納品した実績があります。
その中でも、屋外と室内の両方にデジタルサイネージを設置した事例をご紹介します。
屋外用液晶ディスプレイ75インチ/屋内用55インチ(岡山県)
岡山県のある企業の社員寮新築工事の現場に75インチの液晶ディスプレイと詰め所内に55インチの液晶ディスプレイを設置しました。
全作業員に効率的に情報共有を行うため、屋外の朝礼スペースと詰め所内に2台のデジタルサイネージを設置して、両方に同じコンテンツを流す設定を行いました。
特に注意が必要な作業指示や夏場の暑さ指数(WBGT)の注意喚起は、屋内外のデジタルサイネージに同じ情報を流すことで、より多くの作業員の目に止まりやすくなります。
工事現場に特化した「屋内用ディスプレイ」のご紹介
屋内用ディスプレイは、建設現場の雨風がかからない場所に設置が可能な「液晶ディスプレイ」です。HDMI入力を搭載しているので、外部機器を接続して使用可能です。さらに、縦でも横でも表示可能です。
ヤマト広告ではお客様のご要望に合わせて、様々なタイプの屋内用ディスプレイを取り揃えています。ここでは用途別に屋内用ディスプレイの種類をご紹介します。
屋内用ディスプレイについて動画で詳しく見たい方は、こちらもご覧ください。
要望1:きれいな画面でコンテンツを表示させたい
画面の画質にこだわる方は、4K画質の屋内用ディスプレイをおすすめしております。
画面のサイズは49インチと55インチの2種類です。
要望2:大きい屋内用ディスプレイを導入したい
屋内用ディスプレイとして大きいサイズであれば、最大で86インチの種類があります。これ以上大きいサイズをご希望の場合は、複数の室内ディスプレイを組み合わせた「マルチビジョン」であれば110インチやそれ以上のサイズでも対応可能です。
屋内用ディスプレイの機能・仕様のご紹介
同じ屋内用ディスプレイでも、サイズごとに多少機能が異なります。ここでは65インチの屋内用ディスプレイを事例に、機能を紹介します。
「屋内用ディスプレイ」以外のデジタルサイネージのご紹介
ヤマト広告では屋内用だけでなく、屋外用のデジタルサイネージも豊富に取り扱っております。ここでは工事現場に特化した「屋外用デジタルサイネージ」について詳しくご紹介します。
種類1:モニたろう Dシリーズ
「モニたろうDシリーズ」は工事現場への設置に特化した「朝礼看板LEDビジョン」です。
全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績があるヤマト広告の納品実績のうち、なんと50%以上は「90インチサイズのLEDビジョン」です。
LEDビジョンは液晶ディスプレイよりも視認距離が遠いので、比較的大規模な工事現場への導入が多い種類です。
75インチを超えるサイズのデジタルサイネージを設置する際に、もう1種類のデジタルサイネージである液晶ディスプレイよりもコストメリットが出ます。
初めて工事現場にデジタルサイネージを導入する方には、特にLEDビジョンが選ばれています。
種類2:全画面LEDビジョン朝礼看板
一般的な工事現場では、朝礼看板にLEDビジョンを埋め込む形でデジタルサイネージを導入しています。
小中規模な工事現場であれば、朝礼看板への埋め込み式でも問題ありませんが、大規模な工事現場であれば、より大きなデジタルサイネージに複数のコンテンツを表示させた方が、より多くの作業員に効率的に情報を伝えられるようになります。
そこでヤマト広告では、朝礼看板の代わりに204インチほどの超巨大なLEDビジョンを設置することで、朝礼看板の全画面がデジタルサイネージになる商品を開発しました。
大規模な工事現場に、とにかく目立つデジタルサイネージを設置したいという方は、こちらの「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」がおすすめです。
>>「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」についてのお問い合わせはこちら
種類3:モニすけ
「モニすけ」は工事現場に特化した「屋外用高輝度液晶モニター」です。今回ご紹介した「屋内用ディスプレイ」と同じ種類ですが、こちらは屋外用に特化しています。
小規模な工事現場に設置して、画面の近くから作業員が見る際には、液晶ディスプレイがおすすめです。LEDビジョンと対照的に、75インチ以下の小型のデジタルサイネージを設置する際には、こちらの液晶ディスプレイの方がコストメリットが出ます。
また、近年は仮囲いに小型のデジタルサイネージを設置して、近隣住民の方々に工事スケジュールや安全注意喚起のポスターを共有する工事現場が増えています。
「屋内用ディスプレイ」を導入して作業員の安全意識を高めましょう
工事現場では作業員の安全意識の向上と業務の効率化の両方が求められています。労働災害や事故が起きてしまっては、作業員の士気も下がり、工事も止まってしまう可能性もあります。
屋外の朝礼スペースと詰所内の両方にデジタルサイネージを設置することで、より効率的に多くの作業員に安全注意喚起のメッセージを伝えませんか?
ヤマト広告では日本全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績がありますので、お気軽にお問い合わせください。