1.サイネージってどんなもの?
デジタルサイネージ(以下、サイネージという)とは、一言でいうと「電子看板」のことです。飲食店、百貨店、空港、病院、ビルの屋上など色々な所にあった印刷された看板やポスターに変わり、
液晶ディスプレイやLEDビジョンを利用して画像や映像を表示するものをサイネージと呼びます。
サイネージにも様々な種類があります。一般的に多く目にするのが液晶ディスプレイを利用したサイネージです。
小さいものでは薬局の売り場に設置されているCMを流しているようなものから駅や空港に設置されている液晶ディスプレイ数枚を組み合わせて大型に表示するマルチディスプレイというものもあります。


建設現場では液晶を屋外で使用できるように金属の筐体で囲い、防水処理を施し、屋外でも鮮明に見えるようにディスプレイのライトをカスタマイズした屋外用液晶サイネージが
周辺住民の方への告知のための仮囲い用サイネージや小~中規模の現場で朝礼看板サイネージとして利用されています。
弊社では屋外用サイネージとして薄型高輝度液晶ディスプレイ「モニすけ」を取り扱っております。
次に代表的なサイネージが、ビルの屋上看板やビルの壁面看板、野球場のスコアボードなどに利用されているLEDビジョンというサイネージです。 LEDビジョンとはLEDのドットを密集させて作られているサイネージのことです。使い方は液晶ディスプレイのサイネージと変わりませんが、 液晶ディスプレイと比べると割れにくいため大型のインチ数でも安全に設置できて、輝度も明るいため屋外での視認性が良いのが特徴です。


建設現場では、中~大規模の現場で朝礼看板サイネージとして多く利用されています。液晶ディスプレイと比べると真新しさもあるため、近年とても注目されています。
弊社ではLEDビジョンのサイネージとして建設現場専用LEDビジョン「モニたろう」を取り扱っております。
2.サイネージのメリット
サイネージのメリットは大きく3つあります。以下、それぞれの理由について詳しく説明していきます。
サイネージのメリット
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注目度
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情報量
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効率的
注目度
- 街中でのサイネージの注目度のメリットは圧倒的です。ポスターや看板を設置していても動かず・光らず・音も出ないのに対して、サイネージは画像も動画も表示できて、ディスプレイなので常に光っており、 スピーカーを搭載していれば音楽も再生することができます。宣伝効果が高いサイネージを利用して集客率を上げるために様々な店舗や企業がサイネージの導入を進めているのが現状です。

建設現場でも注目度の効果は発揮されており、現場内に設置されたサイネージでは職人さんへの安全喚起で安全意識の向上、仮囲いサイネージでは周辺住民の方への強いアピールになります。


情報量
- ポスターや看板と比較して、サイネージは音楽やナレーションの付いた動画や画像でも数十枚利用したスライドショーを再生できます。
多くの情報を見ている方に届けられるため情報量でも大きなアドバンテージがあります。
建設現場では、実際に踊るインストラクターと音楽付きのラジオ体操を放映したり、所長様の挨拶を放映したり、注意喚起ポスターや図面、完成予想図を利用したスライドショーなどを表示して利用されております。

効率的
印刷物やポスター、掲示板はどんな小さい内容だったとしても内容が変わる度に印刷して、貼り替えを行う必要があります。でも、サイネージではデータを変えて表示するだけ!
これまで手間がかかっていた分の時間と労力を削減できるため非常に効率的です。
さらに、CMS(コンテンツ管理システム)を利用することで現場に行かずにパソコンやタブレットで更新したい内容をアップロードすれば素早く更新を適用させることができます。
CMSの設定をしておけば、時期や時間によって表示するものを変えたり、数十台のサイネージを同時に更新することもできます。CMSについては詳しくは「CMS(コンテンツ管理システム)について」で説明をいたします。


3.サイネージのデメリット
- これまでサイネージのメリットを説明してきました。しかし、メリットがあればデメリットもあります。
サイネージのデメリットは初めての導入時にポスターや看板と比べると初期費用が掛かるということです。また機械なので事故や経年劣化などで故障してしまった場合は修理費用も掛かります。
初期費用についてはレンタルで導入すれば、購入するよりもイニシャルコストを抑えることができます。

4.サイネージの市場規模
- 株式会社グローバルインフォメーションの市場調査調査によるとデジタルサイネージの市場規模は、2021年の163億米ドルからCAGR11.2%で成長し、2026年には278億米ドルに達すると予測されています。 2008年から市場規模の成長を見ても右肩上がりで大きくなっています。今後はさらに街中、建設現場問わず、サイネージが普及していくと考えられます。サイネージのリテラシーを身に着けて、新たな時代に対応していきたいところです。

5.CMS(コンテンツ管理システム)について
サイネージのメリットの効率化で出てきた「CMS(コンテンツ管理システム、以下CMSという)」について重要なので説明させていただきます。
CMSとはサイネージに付いているプレイヤーを管理するシステムのことです。遠隔でパソコンやタブレットを利用して、プレイヤーの設定を変更することで、
サイネージの本体から離れていても更新をすることができます。同じタイプのプレイヤーであれば、複数台のサイネージを一括で管理して、同時に数十台、数百台のサイネージを更新することも可能です。
また、スケジュールの機能もあるので、8時からラジオ体操を流したい、土日は非表示にしたい、来週から新しい動画を流したい、といった使い方もできます。
弊社ではスケジュールと一括管理の機能のみですがコストの安い「toto」というCMSと、現場専用に開発した画面分割機能やYoutubeの再生、Officeファイルも表示できる「ゲンバルジャー」というCMSを取り扱っております。