LEDビジョンを設置する際には「現場で事前に」準備すべきことがあります!
建設現場への設置も増えているデジタルサイネージですが、中でも大型のデジタルサイネージを設置する際には「LEDビジョン」を選ぶ方が増えています。
しかし、建設現場にLEDビジョンを設置する際には、「現場で事前に」準備すべきことがあります。
そこで今回は建設現場にLEDビジョンを設置する際の注意点について解説します。
担当する建設現場に初めてデジタルサイネージを設置するという方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、動画や画像などのデジタルデータの配信が可能な「電子的な看板」で、商業施設や空港、駅などに多く設置されています。
最近では建設現場へ「朝礼看板」や「仮囲いの施工体系図」として設置されることも増えました。
デジタルサイネージは「液晶ディスプレイ」と「LEDビジョン」の大きく2種類に分かれています。
それぞれの違いについては以下の関連記事をご覧ください。
>> 建設現場にはどちらが良い!?「LEDビジョン」と「液晶ディスプレイ」の違いとは?
LEDビジョンを設置する際に「現場で事前に」準備する「5つのもの」
建設現場に特化したデジタルサイネージを扱う「ヤマト広告株式会社(以下、ヤマト広告)」では、LEDビジョンの販売やレンタルを行っています。
しかし、建設現場にLEDビジョンを設置するためには、建設現場で事前に準備していただくことが「5つ」あります。
こちらの項目では1つずつ解説していきます。
必要なもの1:200Vの電源
ヤマト広告のLEDビジョンは200Vの電源を使用します。200Vの電源は事前に各建設現場の方で準備をしていただいています。
建設現場に200Vの電源がない場合は、事前にご準備をお願いします。
建設現場によっては100Vの電源しか引いていない可能性もあります。事前に確認をしてない場合は、電気工事業者に相談して200Vの電源を引きましょう。
電気工事業者とのスケジュール調整も必要になると思われるため、早めに確認をしておくことをおすすめします。
必要なもの2:単相200V15A/2回路+100V15A/1回路 子ブレーカーで用意
ヤマト広告のLEDビジョンのディスプレイからは「200V15A」の電源ケーブルが2本、コントロールパネルから「100V15A」の電源ケーブルが1本出ています。
このため、ブレーカーについても「単相200V15Aを2個と100V15Aを1個」のご準備をお願いします。
必要なもの3:防水ゴムボディ
LEDビジョンから出る電源ケーブルを直接ブレーカーに接続すると、電気の専門的な知識を持つ方しか触れなくなります。
そのため、「防水ゴムボディ」を建設現場でご準備いただき、安全に操作できる環境を整えています。LEDビジョンからは防水ゴムプラグが出ておりますので、移設をする場合は防水ゴムボディからプラグを抜くだけで移動させられる状態にできます。
必要なもの4:単管3本
LEDビジョンは横地タイプの単管3本に取り付けるため、単管3本を建設現場でご準備頂いています。※単管に歪みがあると、LEDビジョン表面がガタつくことがあります。歪みを抑えるためにジョイントを使用せず、1本物でご用意いただくことが理想的です。
寸法通りに朝礼看板を組んだとしても、LEDビジョンを建設現場に設置する際には、最終調整が必要です。
そのため、直交クランプで単管を止めて、上下に調整できるようにする必要があります。
また、朝礼看板にデジタルサイネージを組み込む場合は、上下左右を最低15mm隙間(クリアランス)も必要となります。
必要なもの5:付属品を置く場所
LEDビジョンを操作するための機器を入れたコントロールボックスを、LEDビジョンから3m以内の場所に設置する必要があります。
そのため、建設現場ではこのスペースをご準備いただいています。
基本的にはLEDビジョンの背面にスペースをご準備いただいて、コントロールボックスを置くことがおすすめです。
また、ヤマト広告のLEDビジョンには2台のスピーカーがセットになっていますので、スピーカーを設置する場所も必要となります。
スピーカーはLEDビジョンから14m以内の場所に自由に設置が可能です。スピーカーの根本には単クランプが付いておりますので、単管の建地・横地の好きな場所に設置ができます。
LEDビジョンを設置する際の「3つの注意点」
LEDビジョンは精密機器ですので、建設現場に設置する際には取り扱いに注意が必要です。
こちらの項目では代表的な注意点を3つ解説します。
注意点1:LEDビジョンの電源に発電機は使わない
LEDビジョンは精密機器であるため、電圧が安定しない発電機はご使用いただけません。同じ理由で、正弦波を出力できるインバーター発電機のご利用もお断りしております。
注意点2:設置初期は動作が不安定になる場合がある
LEDビジョンを設置して1ヶ月ほどは、動作が不安定になる場合があります。
LEDビジョンを設置して画面一部の画面が消えるなど動作が不安定、画面・音声にノイズが入る症状が発生した場合は、再起動を行うと解消される場合があります。また、建設現場の電圧が安定していない可能性や防水ボディが古くなっている可能性も考えられるため、ご確認をお願いします。
上記の対応を試した上で、2〜3日ほど経っても不安定な動作が解消されない場合は、ノイズカットトランスを設置しますので、LEDビジョンの設置担当者までご連絡をお願いします。
注意点3:LEDビジョンを勝手に移設しない
建設現場によっては朝礼を行う場所が変更になる場合など、LEDビジョンの移設が必要になる場合があります。
その際には、建設現場の方が自分で移設作業をするのではなく、LEDビジョンを設置した担当者までご連絡をお願いします。
移設中のダメージによって不具合が起きて、LEDビジョンが映らなくなる場合があります。
建設現場にデジタルサイネージを設置する際に「よくある5つの失敗」
ヤマト広告は日本全国でLEDビジョンの設置実績が多数あるため、今まで様々なトラブルを経験しています。
その中でもよくある失敗をご紹介しますので、事前に確認して現場でのトラブル発生を回避しましょう。
よくある失敗1:単管が準備されてない
LEDビジョンを設置するには「調整可能な横地の単管が3本」必要です。
ごく稀に単管の準備ができていない建設現場があります。LEDビジョンをスムーズに設置するためにも、単管3本を必ず準備していただきますようお願いします。
よくある失敗2:200Vが2回路準備されていない
ヤマト広告で設置するLEDビジョンは、ディスプレイとコントロールボックスを合わせて「単相200V15Aを2個と100V15Aを1個」の電源が必要です。
200Vを2回路必要ですが、1回路しか準備されていないことがありますが、それではLEDビジョンを表示させられません。
建設現場と電気工事会社と密に連携を取り、ブレーカーは「単相200V15Aを2個と100V15Aを1個」の準備をお願いします。
よくある失敗3:防水ゴムボディソケット根本のケーブルが短くて電源ケーブルに届かない
5m以上の防水ゴムボディ根本のケーブルのご準備をお願いします。
LEDビジョンから出る電源ケーブルをブレーカーに直接挿すことは安全面を考慮して行いません。安全性という観点からも、5m以上のケーブル(Fまたはキャプタイヤケーブルなど)+防水ゴムボディの準備をしていただいています。
よくある失敗4:設置場所が急に高所に変わっている
LEDビジョンの設置場所は、LEDビジョンの下側が地面から2〜3mくらいの高さが一般的です。
事前打ち合わせでは地面から2〜3mの場所に設置予定だった現場で、変更が伝えられておらず急に3〜4m以上の高所に設置することになったことがあります。
3〜4m以上の高所にLEDビジョンを設置する場合は、作業に必要な足場を特設するか高所作業車と高所作業車のオペレーターの手配が必要になります。
高所への設置をご希望の場合は、必ず事前にご相談をいただきますようお願いします。
よくある失敗5:設置するのに時間がかかる
LEDビジョンは運搬効率を上げるため、解体した状態で建設現場に運搬し、現地で組み立て作業を行います。
組み立てに必要な時間は、動作確認を含めて7時間ほどです。
LEDビジョンは設置当日は組み上げ作業終了後にしか使えないのでご注意ください。(組み上げが完了したらすぐに使用可能です。)
建設現場にLEDビジョンを設置するならヤマト広告の「モニたろうDシリーズ」
モニたろうDシリーズは建設現場への設置に特化したデジタルサイネージとして使われる「LEDビジョン」です。
ここからの項目では、モニたろうDシリーズの詳しい商品説明をさせていただきます。
モニたろうDシリーズの3つの特徴
モニたろうDシリーズは建設現場で使うことに特化して設計しています。
ここでは建設現場で便利な特徴を3つご紹介します。
特徴1:サイズ調整が可能
モニたろうDシリーズは320×320mmのLEDパネルを組み合わせて1つの大きなLEDビジョンを組み立てます。
建設現場で使われるデジタルサイネージは大きいもので150インチになることもあります。
ヤマト広告では過去には200インチのデジタルサイネージを設置した実績もあり、どんなに大きなサイズでも対応が可能です。
特徴2:メンテナンスが簡単
液晶ディスプレイは1枚の大きなガラスが表面にある為、1箇所でも石などがぶつかって故障した場合は、液晶ディスプレイ全体を交換するケースが多いです。
しかし、LEDビジョンであるモニたろうDシリーズは、320×320mmのLEDパネルの組み合わせですので、壊れたとしても故障箇所のLEDパネルのみ交換が可能です。
特徴3:コンテンツ配信が簡単
建設現場でデジタルサイネージを設置する場合は、朝にラジオ体操の映像を流したり、安全注意喚起の情報の共有をしたりするのに使われます。
毎日同じ情報を発信する場合は、CMS(コンテンツ管理システム、例:ゲンバルジャー)を使い、自動配信が可能です。
一方で、工事スケジュールなど毎日情報が変動する場合は、iPhoneやiPadとミラーリングして情報を映し出すことも可能です。
CMSとミラーリングの画面の切り替えも、付属のリモコンを使ってワンタッチで可能です。
モニたろうDシリーズ(LEDビジョン)が活躍する建設現場
モニたろうDシリーズはデジタルサイネージの中でも「LEDビジョン」であるため、大きな建設現場や作業員の人数が多い建設現場で特に選ばれています。
設置するデジタルサイネージのサイズが75インチを超える場合は、液晶ディスプレイよりもLEDビジョンの方がコストメリットもあります。
より具体的なデジタルサイネージの設置事例を見たい方は、以下の関連記事もご覧ください。
>> 建設現場におけるデジタルサイネージの導入事例10選!液晶とLEDの違いも解説
まとめ
ヤマト広告のデジタルサイネージ「モニたろうDシリーズ」は屋外設置を想定して作られたLEDビジョンですが、建設現場で安全に使用するためには、今回ご紹介したような点に注意していただく必要があります。
建設現場の作業員の方々の安全な作業環境を守るためにも、適切な対応へのご協力をお願いします。
ヤマト広告は日本全国に多種多様な種類のデジタルサイネージを設置しています。建設現場にLEDビジョンの設置を検討している方は、ぜひ以下より問い合わせください。