夏の工事現場では熱中症対策が必須
真夏の猛暑が毎年加速しており、業種を問わず「熱中症」が深刻な問題となっています。数ある業種の中でも、工事・建設業界は熱中症のリスクが特に高いと言われており、安全な作業環境を整備することが求められています。
そこで今回は、熱中症予防に活用すべき暑さ指数(WBGT)についてや、熱中症に効果的なツールをご紹介します。
作業員を熱中症から守りたいと考えている現場監督や工事関係者の方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
熱中症とは?代表的な症状を紹介
熱中症とは、高温多湿な環境において、体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が効かなくなって起こる障害の総称です。
熱中症のリスクは業種を問わず発生していますが、その中でも工事・建設業界の死亡者数は群を抜いています。厚生労働省の調査によると、熱中症による死亡者数のうち約40%を工事・建設業界が占めていることがわかりました。
炎天下の屋上や熱気がこもりやすい屋内などでは、体感温度が50℃を超える工事現場もあり、過酷な環境で作業をする工事現場も多々あります。
熱中症に関しては、誰にでも急に発症する恐れがあるため、新人作業員やベテラン作業員を問わず十分な注意が必要です。
熱中症の具体的な症状とは?
熱中症の具体的な症状としては、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などが挙げられます。
熱中症には軽度な症状から重度な症状まで様々で、状態ごとに以下のような症状が現れることが多いため、自分に起きている症状から判断して、早めの対策を取りましょう。
熱中症を予防するために活用すべき「暑さ指数(WBGT)」とは?
暑さ指数(WBGT)とは、①気温、②湿度、③輻射熱(ふくしゃねつ)などの周辺の熱環境の3つを取り入れた指標で、熱中症を予防するために1954年にアメリカで提案されました。
暑さ指数(WBGT)は「大気中の温度」である気温と違い、様々な要素を考慮して「人が体感する熱の暑さ」を示した指標です。
3つの指標の中でも「湿度」が高い環境では、汗として熱を発散しにくいため、熱中症には注意が必要です。
実生活の中での「暑さ指数(WBGT)」の活用方法
この暑さ指数(WBGT)は日常生活や労働環境、運動環境の指針として有効であると認められており、日本生気象学会が「日常生活」における目安を公表しており、日本スポーツ協会が「スポーツ活動」における目安を公表しています。
以下の指針を目安にして熱中症に備えましょう。
日常生活における熱中症予防指針(日本生気象学会)
スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(公益財団法人日本スポーツ協会)
「熱中症予防情報サイト」のご紹介
暑さ指数(WBGT)についてさらに詳しく知りたい方は、環境省の「熱中症予防情報サイト」をご覧ください。
こちらのサイトでは、暑さ指数(WBGT)の定義や有効性がより詳しく解説されています。
▼熱中症予防情報サイト(環境省)はこちらです
→ https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
工事現場での熱中症対策の基本
このように注意が必要な熱中症ですが、全業種の中でも工事・建設業は特にリスクが高いため、十分に対策を取ることが求められています。
近年、工事現場で一般的に導入されている熱中症対策の事例を以下に記載しますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼工事現場における熱中症対策の事例
・工事現場に散水することで気温を下げる
・大型の扇風機で涼しい風を送る
・スポットクーラーや移動式エアコンを涼しい風を送る
・簡易的な屋根やテントを設置して直射日光を遮る
・足場に遮光ネットを設置して直射日光を遮る
・休憩所にスポーツドリンクや塩飴を常備する
・ファン付きの空調服を配布する
ここに記載した熱中症対策は比較的どの現場でも導入しやすい事例です。予算に限りがある工事現場が多いですが、熱中症対策を怠ると作業がスケジュール通りに進まないことも考えられます。
また、上記のような工夫をする他にも、夏場の工事現場では作業時間を短くして、休憩をする頻度を増やして、時間も長くすることが必要です。夏場は普段よりも余裕のあるスケジュールを組むことをおすすめします。
暑さ指数(WBGT)の周知に役立つ「3つのツール」
現場監督が工事現場における熱中症対策をどれだけ徹底しても、作業員本人が熱中症にならないように意識しなければ、熱中症のリスクを下げることはできません。
多くの工事現場では以下の3つのツールを使い、作業員に暑さ指数(WBGT)の周知を行っています。暑さ指数(WBGT)の周知については、まだ何もできていないという方は、どれか1つでも導入することをおすすめします。
ツール1:ポスター
今まで最も一般的に使われていた熱中症対策ツールは「ポスター」です。
価格も安価で、気軽に始められるため多くの工事現場で導入されています。しかし、同じ場所に同じポスターを貼っていると、作業員の目が止まりにくくなる恐れがあるため、定期的に種類を変えたり、貼る場所を変える方が効果が上がりやすくなります。
ツール2:熱中症計
工事現場によっては熱中症計を設置して、こまめに暑さ指数(WBGT)を計測することもあります。熱中症計の種類によっては、作業時間や休憩時間を管理できるタイマー機能がついていたり、一定の暑さ指数(WBGT)を音や光で知らせてくれる機能もあります。
ツール3:デジタルサイネージ
暑さ指数(WBGT)についての注意喚起を多くの作業員の目に止めるために最もおすすめしたいツールは、デジタルサイネージです。
朝礼看板にデジタルサイネージを埋め込んで、気温や暑さ指数(WBGT)を大きく表示させることで、より多くの作業員の目に止まりやすくなります。さらに、デジタルサイネージでは事前に設定することで、簡単にポスターを切り替えながら表示させることもできます。
特に規模の大きい工事現場での熱中症対策にはデジタルサイネージがおすすめです。
ヤマト広告のデジタルサイネージのご紹介
熱中症対策やDX化、業務効率化、働き方改革など様々な目的で、工事現場にデジタルサイネージが設置されることが急速に増えています。
ここでは工事現場に特化した屋外用デジタルサイネージを全国に設置した実績のあるヤマト広告株式会社(以下、ヤマト広告)のデジタルサイネージをご紹介します。
まだデジタルサイネージを設置していないという工事担当者の方は、ぜひ詳しくご覧ください。
種類1:モニたろう Dシリーズ
「モニたろうDシリーズ」は工事現場への設置に特化した「朝礼看板LEDビジョン」です。
朝礼看板に埋め込むことで、朝礼時にラジオ体操動画を流したり、安全注意喚起のポスターの種類を切り替えながら表示させることも可能です。
特にLEDビジョンは大型のデジタルサイネージを設置する際に選ばれており、大規模な工事現場の場合はLEDビジョンの設置がおすすめです。
広い工事現場で多くの作業員に同時に情報を伝える際に大変便利です。
種類2:全画面朝礼看板
現在、工事現場に設置されている一般的なデジタルサイネージは、先ほどご紹介したように朝礼看板の中央部分に埋め込むことが多いですが、ヤマト広告では朝礼看板の全体をデジタルサイネージにした「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」を新発売しました。
「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」は204インチ以上の大型デジタルサイネージで、1つのデジタルサイネージを自由に画面分割して、好きなコンテンツを切り替えながら表示させることができます。
大画面を切り替えながら表示することで、作業員の方々の注意を引きやすい効果もあります。
>>「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」についてのお問い合わせはこちら
種類3:モニすけ
「モニすけ」は、工事現場に特化した「屋外用高輝度液晶モニター」です。
液晶ディスプレイはLEDビジョンよりも視認距離が近いため、特に小規模な工事現場にデジタルサイネージを設置する際におすすめです。
モニすけは朝礼看板として使うだけでなく、32インチほどの小型の液晶ディスプレイを仮囲いに設置することで、近隣住民の方々への情報発信ツールとしても活用されています。
工事スケジュールや注意点を発信することで、近隣の方々にも安心していただけるので、トラブルを事前に回避することにも繋がります。
CMSとの連動でデジタルサイネージがさらに便利に
ご紹介した「モニたろうDシリーズ」や「モニすけ」などのデジタルサイネージにCMS(コンテンツマネジメントシステム:ゲンバルジャーなど)を設置することで、熱中症対策に有効な暑さ指数(WBGT)を毎時間ごとに更新して表示することができます。
大画面に暑さ指数(WBGT)や気温データ、熱中症対策に関する注意喚起ポスターを表示させることで、作業員の方々の安全意識はさらに高まります。
暑さ指数(WBGT)を周知するコンテンツを無料配布しています!
ヤマト広告では暑さ指数(WBGT)を始めとして、デジタルサイネージに特化した工事現場で役立つ75種類以上のコンテンツを無料で配布しています。
一例を挙げると、暑さ指数(WBGT)のコンテンツはこちらです。
デジタルサイネージに特化したコンテンツをダウンロードする方法は以下の手順です。
ステップ1
まずこちらからヤマト広告HP内のコンテンツページに移動します。
ステップ2
画面下にある「初めてご利用の方」の箇所から無料メルマガに登録します。
ステップ3
お好きなコンテンツを無料でダウンロードしていただけます。
最短1分で登録できるので、ぜひご活用ください。
熱中症対策を徹底して安全な作業環境を整えましょう!
工事現場における熱中症対策は、作業員のためにも、工事をスケジュール通りに進めるためにも必須となっています。猛暑が予想される真夏は余裕のある工事スケジュールを組むことで、より安全な作業環境を整えることに繋がります。
工事現場にデジタルサイネージを設置して、暑さ指数(WBGT)の注意喚起をより多くの作業員に周知する工夫をしましょう。
ヤマト広告では全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績がありますので、お気軽にご相談ください。