小規模な工事現場には液晶ディスプレイがおすすめ!
時代の流れに合わせて、多くの工事現場でもデジタル化を進める動きが活発化しています。
工事現場のデジタル化の事例として注目されているのが「デジタルサイネージ」の設置です。デジタルサイネージを設置することで、情報共有がスムーズになったり、作業の生産性を上げられたり、安全注意喚起をより確実に発信できるようになります。
しかし、工事現場にデジタルサイネージを設置する際には、様々な注意が必要なのです。
そこで今回はデジタルサイネージの中でも「屋外用液晶ディスプレイ」を工事現場に設置する際の注意点について解説します。
液晶ディスプレイの設置を検討している方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、街中やショッピングモール、駅や空港に設置されているデジタル情報を表示させられる「電子的な看板」を指します。
このデジタルサイネージには、スライドショーのように指定した画像を定期的に切り替えて表示させたり、動画を流したりすることができるため、工事現場での活用が増えているのです。
工事現場に設置されるデジタルサイネージは2種類ある
このデジタルサイネージを工事現場での使用に特化して開発しているのが「ヤマト広告株式会社」(以下、ヤマト広告)です。
ヤマト広告ではデジタルサイネージの中でも、「LEDビジョン」と「液晶ディスプレイ」の2種類を現場ごとに使い分けて設置しています。
その中でも今回は「液晶ディスプレイ」の設置についての注意点の解説をします。
それぞれの違いについては以下の関連記事をご覧ください。
>> 建設現場にはどちらが良い!?「LEDビジョン」と「液晶ディスプレイ」の違いとは?
液晶ディスプレイを設置する際に「現場で事前に」準備する「5つのもの」
液晶ディスプレイを工事現場に設置するためには、工事現場の方で事前に準備すべきものがあります。
事前に準備ができていないと、液晶ディスプレイが使えないため、注意しましょう!
必要なもの1:100Vの専用電源を2本
ヤマト広告のLEDビジョンは200Vの電源を使いますが、液晶ディスプレイの場合は「100V」の電源を使用します。液晶ディスプレイに1本とUSBプレイヤーなどを入れる防水ボックス用にもう1本、合計2本の電源が必要です。
トラブル回避のために、液晶ディスプレイに使うための「専用電源」の準備をお願いします。
必要なもの2:防水ゴムボディ
液晶ディスプレイから出る電源ケーブルを直接ブレーカーに接続すると、電気の専門的な知識を持つ方しか触れなくなります。
そのため、「防水ゴムボディ」を建設現場でご準備いただき、安全に操作できる環境を整えています。液晶ディスプレイからは防水ゴムプラグが出ておりますので、移設をする場合は防水ゴムボディからプラグを抜くだけで移動させられる状態にできます。
必要なもの3:横地の単管2本
液晶ディスプレイは横地タイプの単管2本に取り付けるため、工事現場で単管を2本ご準備いただいています。
単管に歪みがあると、液晶ディスプレイ表面がガタつくことがあります。歪みを抑えるためにもジョイントを使用せず、1本物でご用意いただくことが理想的です。
朝礼看板に液晶ディスプレイを組み込む場合には、上下左右を最低15mm隙間(クリアランス)も必要ですので、事前にご確認をお願いします。
必要なもの4:付属品を置く場所
液晶ディスプレイを操作するために必要なUSBプレーヤーやCMS(コンテンツ管理システム)を入れた防水ボックスを、液晶ディスプレイから3m以内の場所に設置しなければなりません。
一般的には液晶ディスプレイの背面に設置することが多いです。
この防水ボックスを設置する場所の確保をお願いします。
必要なもの5:表示させるコンテンツ
工事現場に設置した液晶ディスプレイに表示させるコンテンツは、現場ごとに異なるため、各現場でコンテンツをご準備していただいています。
工事現場にデジタルサイネージを設置することしか決まっていない方で、どんなコンテンツを表示したら良いのかわからないという方は、次の項目で詳しく解説しますので読み進めてください。
工事現場でのデジタルサイネージの活用事例
上司やお客様の方針でデジタルサイネージを工事現場に設置することが決まったが、どんなコンテンツを表示させたらいいのかわからないという方も比較的多いです。
そこでこちらの項目では、工事現場におけるデジタルサイネージの活用事例について解説します。
パターン1:工事現場の内部に向けての発信
デジタルサイネージを活用して、工事現場の内部に向けて情報を発信する際には、作業員の方々に向けて安全注意喚起のコンテンツを表示させることが一般的です。
具体的には以下のような内容です。
・WBGT(暑さ指数、熱中症注意喚起)
・玉掛け作業注意
・感染症予防の注意喚起
・火災対策への注意喚起
・感電対策への注意喚起
・ごみ分別の方法のマニュアル
また、作業内容に細心の注意が必要な工事現場によっては、作業指示の注意点を繰り返し表示させていることもあります。
パターン2:周辺住民の方々に向けての発信
近年は特に、コンプライアンスの観点から適切な情報開示が求められており、周辺住民の方々への工事に関する情報発信も必要になっています。
工事現場でのデジタルサイネージの活用事例として、朝礼看板として工事現場の内部に設置するだけでなく、仮囲いに小型のデジタルサイネージを設置して、周辺住民に向けた情報発信の手法として使われることも増えています。
具体的には以下のような内容です。
・工事スケジュールや工事の進捗情報
・騒音の発生が予想される時間帯の周知
・工事へのご理解のお願い文
・立ち入り禁止の表示
スムーズに工事を進めるためにも、仮囲いに小型のデジタルサイネージを設置して、周囲への情報共有が活発的に行われています。
液晶ディスプレイを設置する際の「3つの注意点」
ヤマト広告の液晶ディスプレイ「モニすけ」は屋外の工事現場に特化して設計されています。しかし、精密機械であることに変わりないので、その取り扱いには注意が必要です。
注意点1:液晶ディスプレイの電源に発電機をを使わない
発電機から液晶ディスプレイの電源を取ると、不具合が発生したり、故障したりする危険性があります。必ず液晶ディスプレイの専用電源を準備しましょう。
同じ理由で、正弦波を出力できるインバーター発電機のご利用もお断りしております。
注意点2:横地の単管にツラを合わせる(角度を合わせる)
液晶ディスプレイは横地の単管2本に取り付けるのですが、ツラが合っていない単管に無理矢理設置しようとすると、物理的に破損する危険性があります。
横地の単管に液晶ディスプレイを設置する際には、角度の確認を慎重に行いましょう。
注意点3:強化ガラスが表面についているので慎重に扱う
LEDビジョンの場合は320mm角のLEDパネルの組み合わせで1つのデジタルサイネージを作っているため、故障しても一部分のLEDパネルを交換するだけで良いので、メンテナンスが簡単です。
一方で、液晶ディスプレイの表面には1枚の強化ガラスがついているので、一部分でも破損した場合は、全てを交換しなければなりません。
液晶ディスプレイの構造上、表面のガラスのみ交換することが困難な場合も多く、表面のガラスには細心の注意が必要です。
液晶ディスプレイの場合は、LEDビジョンよりも人に近い場所に設置されることもあるため、腰道具が当たらないように、重機が接触しないように注意しましょう。
液晶ディスプレイを工事現場に設置する際に「よくある5つの失敗」
ヤマト広告では全国の様々な工事現場に液晶ディスプレイを設置した実績があります。その中でもよくある失敗事例をご紹介します。
工事現場で液晶ディスプレイをスムーズに使うために、十分に注意しましょう。
よくある失敗1:単管が準備されていない
液晶ディスプレイを設置するためには「横地の単管が2本」必要です。
この記事ですでに解説しているように、ジョイントを使用していない1本物を準備して、面・ツラを合わせて設置しなければなりません。
よくある失敗2:100Vの専用電源が2回路準備されていない
ヤマト広告で設置する液晶ディスプレイは、ディスプレイとコントロールボックスを合わせて「単相100V15Aを2個」の電源が必要です。
電源については専門の電気工事会社との連携が求められるため、必ず準備するようにお願いします。
よくある失敗3:防水ゴムボディソケット根本のケーブルが短くて電源ケーブルに届かない
液晶ディスプレイから出る電源ケーブルを直接ブレーカーに差し込むことは、安全面を考慮して行いません。
そのため、防水ゴムボディ根本のケーブルをご準備いただいています。このケーブルが短すぎて届かないという事例も発生しています。
防水ゴムボディ根本のケーブルを準備いただく場合は、必ず5m以上のケーブル(Fまたはキャプタイヤケーブルなど)+防水ゴムボディの準備をお願いします。
よくある失敗4:液晶ディスプレイの画面表面に直射日光が当たる場所は避ける
屋外用ディスプレイは輝度が高いため、一般的なディスプレイと比べると直射日光があたっても視認はできますが、液晶ディスプレイの構造上、強化ガラスに直射日光が当たると反射して、表示したコンテンツが見えにくくなります。
工事現場の地域や立地、デジタルサイネージを使用する時間帯によっても日光の向きは変わって来るため、事前に確認をお願いします。
よくある失敗5:腰道具をぶつけて破損
LEDビジョンは少し離れた場所からしかきれいに見えませんが、液晶ディスプレイは近くからでもきれいに見えるため、作業員の方々が液晶ディスプレイの近くで見ることも多いです。
その際に、人に呼ばれて急に振り返った場合などに、腰道具を液晶ディスプレイにぶつけてしまい、破損させてしまうことがあります。
液晶ディスプレイを設置する際にも、設置後でも、液晶ディスプレイの近くにいる時は、腰道具や持っている道具で画面を傷つけないように気をつけましょう。
工事現場に液晶ディスプレイを設置するならヤマト広告の「モニすけ」
ヤマト広告の「モニすけ」は屋外の工事現場への設置に特化した液晶ディスプレイです。
ここでは「モニすけ」の便利な使い方や特徴をご紹介します。
特徴1:小規模な工事現場で活躍
75インチ以下のデジタルサイネージを設置する場合は、液晶ディスプレイの方がコストメリットがあります。工事現場に液晶ディスプレイを設置する場合は、65インチのものが一般的に多く選ばれています。
小規模な工事現場であれば65インチでも、朝のラジオ体操の映像を流したり、安全注意喚起のデジタルポスターを表示させたりしても、十分に活用可能です。
特徴2:仮囲いに設置して地域住民への情報共有に便利
工事現場内で使用するだけでなく、仮囲いに43インチほどの縦型の「モニすけ」を設置して、地域住民の方々に工事スケジュール等の共有に活用されています。
細かい情報をきれいに表示させられる「モニすけ」は、工事に関する注意書きや細かい工事の進捗の共有にも活用できます。
特徴3:コンテンツを簡単に表示させられる
「モニすけ」にはHDMIの接続が可能ですので、各現場に合わせた方法でコンテンツを表示させることが可能です。
一般的にはCMS(コンテンツ管理システム)で安全注意喚起のメッセージを何種類か定期的にスライドショーで表示させて、その日の工事内容など日々変動する情報を共有する場合は、AppleTVに切り替えてスマホやタブレットから情報を映し出すことが多いです。
CMSとAppleTVの切り替えも付属のリモコンで簡単に行えます。
小規模な工事現場なら液晶ディスプレイがおすすめ
ヤマト広告の液晶ディスプレイ「モニすけ」は、工事現場での利用に特化していますが、その設置や利用については注意が必要です。
デジタルサイネージを工事現場に設置することで、作業効率や安全性の向上が期待できます。安全に使い続けるためにも、今回ご紹介した「液晶ディスプレイを設置する際の注意点」にご協力をお願いします。
ヤマト広告では、全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績があります。まずはお気軽にお問い合わせください。