工事現場で活用するおすすめのタブレットは「iPad」と「Android」どっち?
長らくアナログなイメージが強かった工事現場でも、近年は多くのデジタルツールの導入が進んでいます。多くのデジタルツールの中でも、特に導入が進んでいるのが「タブレット端末」です。
しかし、タブレット端末にも色々な種類があり、値段や性能もバラバラで選べないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、工事現場に最適なタブレット端末のご紹介や、活用すべき便利な機能について解説します。
今後、工事現場にタブレット端末を導入したいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
工事現場で使うタブレットは「iPad」がおすすめ!
結論からお伝えすると、工事現場に導入するおすすめのタブレット端末は「iPad」シリーズです。工事現場に導入されているタブレット端末の中でも、iPadが占める割合もかなり多くなっています。
iPadの中でも種類が分かれるので、ここではそれぞれの特徴についても解説します。
おすすめ1:iPad
iPadの中でも一番使い勝手が良いのは、いわゆる「無印iPad」と呼ばれる、最もベーシックなiPadです。
コスパと機能バランスが良く、特に始めたiPadを本格的に導入する方にはおすすめです。
おすすめ2:iPad Pro
iPadの扱いに慣れている方には、「iPad Pro」がおすすめです。無印iPadよりも高性能で、さらに「Apple Pencil」が付属されています。
このApple Pencilを活用することで、iPadの取り込んだ図面・資料への書き込みが簡単にできるようになります。
おすすめ3:iPad mini
iPadは大きくて使いづらい、荷物になるのが嫌だ、という方には「iPad mini」がおすすめです。
性能はiPad、iPad Proには劣りますが、iPadを使って資料作成をせずに、資料を見るために使うという方には、iPad miniでも十分かもしれません。
工事現場でiPadを使う「3つのメリット」
iPadが良いのはわかったけど、他のAndroidタブレットではなく、「iPad」をおすすめする理由を知りたいという方も多いのではないでしょうか?
そこで、こちらの項目では工事現場に「iPad」を導入する際のメリットについて解説します。
メリット1:直感的に操作ができる
iPadとAndroidタブレットの一番大きな違いは「操作性」でしょう。
iPadの操作性は非常に高く、全てを直感的に操作できるように設計されています。
工事現場で働く方は、1つの工事現場の中でも、複数の工事を同時に進めることもあると思います。全てを効率的に進めるためにも、高い操作性のあるiPadが使いやすいのです。
メリット2:写真が綺麗に撮れる
iPadを導入した方は、デジカメではなくiPadで工事写真を撮り、そのまま工事資料に反映させることが多いと思います。
その際には、少しでも写真がきれいに撮れた方が情報が伝わりやすくなるため、高性能カメラを搭載したiPadがおすすめです。
メリット3:書き込みがしやすい
iPadと一緒にApple Pencilを使うことで、図面や資料に簡単に書き込みをすることができます。iPad Pro以外の無印iPadやiPad miniでも単品購入したApple Pencilを使えます。
工事写真を撮り、写真のどの部分を工事したという印をつけることも多々あると思うので、書き込みがしやすいiPadは使い勝手が良いです。
工事現場でiPadを使う「3つのデメリット」
iPadとAndroidタブレットのどちらを使うべきか悩んでいる方の中には、iPadのデメリットも知りたいと思う方も多いと思います。そこで、こちらの項目ではAndroidタブレットと比較した際の、iPadのデメリットについて解説します。
デメリット1:価格が高い
タブレット端末の値段はスペックにも左右されますが、多くの場合でiPadはAndroidタブレットよりも2倍近く値段が高いこともよくあります。
初めてタブレット端末を導入する方で、初期投資を抑えたいという方には、Androidタブレットの方がコストメリットが出ます。
デメリット2:画面が割れるリスクがある
Androidスマホよりも、iPhoneの方が画面割れしやすいように、タブレット端末でもAndroidタブレットと比べると、iPadの方が落とした時に画面が割れやすい傾向にあります。
iPadを工事現場で使用する際には、専用のケースや保護シールを貼ることをおすすめします。
デメリット3:USBメモリやSDカードが使いにくい
iPadはデザインをスマートに見せるため、拡張性が最小限に限定されています。そのため、USBメモリやSDカードを使うには、追加でコネクターが必要になります。
頻繁にUSBメモリやSDカードを使う方には、少し不便に感じる可能性があります。
iPadを便利に使う「6つの活用術」
iPadには色々な機能が備わっているので、使いこなすことができれば、工事現場での色々な作業を効率化することができます。
ここでは特に工事現場に導入したい活用方法を6つご紹介します。
活用術1:図面や資料を持ち歩く
最もよく使われる活用方法は、工事資料や現場図面のデータをiPadに保存して、どこにいても確認できるようにすることです。
外出先で現場作業員や元請事業者から電話がかかってきて、資料や図面を見ながらでないと回答できないことも多々ありませんか?
そのような時には、スマホで電話に出つつ、iPadで図面や資料を確認する活用方法が大変便利です。
活用術2:図面や資料に書き込む
パソコンで資料作成を行う際には、打ち合わせをしながらその場で資料に書き込みをするのは、多少操作がしにくくありませんか?
しかし、iPadであればApple Pencilを使い、その場で瞬時に印をつけたり、文字を書き込むことができます。紙とペンの操作性に大変近く、便利です。
活用術3:写真を撮影しすぐに資料に挿入する
デジタルカメラとパソコンを使って資料作成をする際には、デジタルカメラで撮影した写真データをSDカードを使ってパソコンに移して、パソコンで資料作成を行う必要があり、大変手間がかかっていました。
しかし、iPadには高性能のカメラがついているため、iPadで工事写真を撮影し、そのままiPadで資料作成が可能です。
活用術4:オンライン会議に参加する
コロナ禍になってからは、オンライン会議サービスを活用して、リモートワークをすることが増えたと思います。
現場仕事である工事現場でも、特に管理者の立場の方はリモートワークの割合が増えたのではないでしょうか?
iPadがあれば、どこにいてもオンライン会議に参加しやすくなるので、複数の工事現場の担当をしている方には特に便利な機能です。
活用術5:カレンダー機能でスケジュールを調整する
工事スケジュールは日々変動するものなので、スケジュール管理が複雑でとても手間がかかります。紙のスケジュール帳であれば、日々変動するスケジュールの修正に限界を感じることはありませんか?
iPadであれば、iPhoneとスケジュールを連動することもでき、さらには他のメンバーとスケジュールを共有することで、チーム全体のスケジュール管理を一括で行うことも可能です。
活用術6:工事現場に特化したアプリで現場管理をする
工事現場に特化した「eYACHO(いーやちょう)」や「Buildee(ビルディ)」というアプリも普及しており、会社として導入しているケースも増えています。
これらのアプリもiPhoneよりも画面の大きいiPadの方が見やすく、操作ミスも減らせます。
iPadを使う時の「6つの注意点」
iPadは便利なツールであるが故に、工事現場に導入する際には、注意すべきことも多々あります。
機密データを保存している場合も多いと思いますので、今回ご紹介する6つの注意点にはお気をつけください。
注意点1:落下や紛失を防止するためにストラップをつける
iPadは高価なものなので、落として壊したり、どこかに置き忘れたりすると、責任問題になりえます。工事現場にiPadを導入する際には、肩からかけられるストラップをつけて、肌に離さず持ち歩く運用が一般的です。
注意点2:情報漏洩防止のために工事現場からは持ち出さない
iPadを工事現場から持ち出すと、電車やトイレの中に置き忘れて、機密情報の漏洩リスクに繋がる恐れがあります。
工事現場から持ち出す際には管理表を使うなどして、誰がどこに持ち出して、いつ持ち帰ったのかを管理する運用が必要です。
注意点3:防塵や防水に対応したケースに入れる
最新のiPadは粉塵や水に耐性がありますが、完璧に防げるものではありません。特に工事現場は常に粉塵が舞っていますし、屋外作業が中心なので急な大雨に打たれるリスクも高いです。
工事現場に導入する際には、専用のケースに入れることをおすすめします。
注意点4:動作が重くなることを避けるためにアプリを立ち上げすぎない
処理能力が高い最新のiPadであっても、大量のアプリを同時に立ち上げていると、どうしても動作が重くなってしまいます。
滑らかな操作性を維持するために、使い終わったアプリは定期的に閉じましょう。
注意点5:会社のセキュリティ管理の面からアップデートは勝手にしない
普段プライベートで使っているiPhoneやiPadの場合は、あまり気にせずアップデートをしているかもしれません。しかし、アップデートをすると、操作方法がガラッと変わってしまい、社内のセキュリティ部門が管理しきれなくなる恐れがあります。
そこで、多くの企業ではアップデートをするタイミングを指定されていることがあります。iPad上で通知が来たからといって、勝手にアップデートをしないように気をつけましょう。
注意点6:会社のセキュリティ管理の面から本社指定のアプリしか入れない
社内業務で使うためのiPhoneやiPadを支給している企業の多くは、インストールを許可しているアプリをいくつか指定しています。多くの場合は、デバイスが支給されるタイミングで、インストールして良いアプリの一覧表が配布されると思います。
指定外のアプリをインストールしてウイルスに感染し、情報漏洩するというリスクもあるので、注意しましょう。
工事現場でiPadをさらに有効活用するのに「デジタルサイネージ」が導入されています!
工事現場にiPadの導入を検討している企業は、かなりデジタル化への対応が進んでいると思われます。iPadを導入した工事現場の中には、朝礼看板に「デジタルサイネージ」を導入して、さらに業務効率化を図るケースが増えています。
iPadのミラーリング機能を使って、iPadに保存した図面や資料をデジタルサイネージに映し出して、全作業員に一斉に共有したり、ラジオ体操の動画を流したり、iPadとデジタルサイネージを組み合わせた活用方法は多々あります。
工事現場に特化したデジタルサイネージの活用術をもっと詳しく知りたい方は、以下の関連記事を合わせてご覧ください。
>> 建設現場に増えているデジタルサイネージとは?種類や使い方、活用法を徹底解説
https://monitarou.com/blog/digital-signage/
こちらの項目では、工事現場に特化したデジタルサイネージのご紹介をさせていただきます。
種類1:モニたろう Dシリーズ(LEDビジョン)
「モニたろう Dシリーズ」は、ヤマト広告株式会社の「朝礼看板LEDビジョン」です。主に朝礼看板に埋め込む形で設置します。
工事の注意点や安全注意喚起など、一度に全作業員に情報を伝えたい時に大変便利です。
90インチを超える大型のデジタルサイネージを導入する際には、次にご紹介する液晶ディスプレイよりもLEDビジョンの方がコストメリットが出ます。
>> ヤマト広告のLEDビジョン「モニたろうDシリーズ」について詳しく見る
種類2:モニすけ(液晶ディスプレイ)
「モニすけ」は、工事現場に特化した「屋外用高輝度液晶モニター」です。
LEDビジョンよりも近くで見てもきれいにコンテンツを表示できることが特徴で、90インチ以下の小型のデジタルサイネージを導入する際には、液晶ディスプレイの方がコストメリットが出ます。
さらに最近は仮囲いに小型のデジタルサイネージを設置して、近隣住民の方々へ情報共有をすることも増えています。
工事スケジュールや注意点を発信することで、近隣の方々にも安心していただけるので、トラブルを事前に回避することにも繋がります。
>> ヤマト広告の液晶ディスプレイ「モニすけ」について詳しく見る
工事現場にiPadを導入して活用してください!
工事現場にiPadを導入することで、多くの場面で業務効率化を図ることができます。
ただしiPadの取り扱いには、注意が必要なことも多く、事前にチェックをすることをおすすめします。
工事現場にiPadを導入してデジタル化を推進する場合は、ぜひデジタルサイネージの導入もご検討ください。
ヤマト広告では全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績がありますので、お気軽にご相談ください。