デジタルサイネージはそれぞれの工事現場にあったサイズと種類を選ぶ必要があります
DX化の流れもあり、様々な場面で「デジタルサイネージ」を見る機会が増えたのではないでしょうか?特に工事現場での利用が急速に増えており、アナログな方法での情報伝達が主流だった工事現場の業務効率化に期待が集まっています。
しかし、初めてデジタルサイネージを導入される方は、どのサイズを導入すべきかがわからないという方も多くいます。
そこで今回は、デジタルサイネージのサイズや種類の選び方について詳しく解説します。
工事現場へデジタルサイネージの導入を検討されている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
デジタルサイネージとは
デジタルサイネージとは屋外・屋内を問わずあらゆる場所に設置されている「電子的な看板」です。駅や空港の乗り場付近に設置してダイヤを表示させたり、ショッピングモールで店舗の広告を流したり、屋外のビル上部に設置して広告動画を流すことも増えています。
また近年は工事現場に設置して、朝礼看板に埋め込んでラジオ体操動画を流したり、安全注意喚起のポスター画像を表示させています。
デジタルサイネージのサイズについて
デジタルサイネージのサイズは「画面サイズ」つまり「インチ数」で表現されることが一般的です。身近な例を挙げると、スマートフォンの画面は6〜10インチほどの大きさで、街中で見かける大型のデジタルサイネージは50〜70インチほどの大きさが一般的です。
また、「1インチ=2.54cm」で、画面の対角線の長さによって大きさを表します。工事現場の仮囲いによく設置される「32インチ」のデジタルサイネージの場合は、ディスプレイ画面の対角線の長さは約81.28cmとなります。※正確な長さは機種により異なります。
工事現場での主な使用用途
工事現場にデジタルサイネージが設置されるようになった背景には、「DX化」や「業務効率化」などの社会的ニーズの高まりが影響しています。
具体的には、工事スケジュールやその日の作業の注意点など、日々内容が変わる資料を「パソコンで作って、印刷して、朝礼看板に貼り付ける」という作業から、「パソコンで作成して、そのままデジタルサイネージに表示させる」という風に効率化できるのです。
他にも工事現場では熱中症や感染症などの対策、玉掛けやごみの分別など、様々な注意点があります。これらのポスターを同じ場所に貼っていては見慣れてしまい、作業員の目に止まりにくくなる恐れがあります。
そこで、デジタルサイネージにスライドショーとして定期的に切り替えて表示することで、作業員の目に止まりやすくなり、安全意識を高められる効果もあります。
工事現場で一般的に使われるサイズ
小型から大型までデジタルサイネージのサイズは様々ですが、多くの工事現場でよく使われているサイズがあります。
最もよく使われるサイズは「90インチ」のデジタルサイネージです。
全国の工事現場にデジタルサイネージを設置している「ヤマト広告株式会社(以下ヤマト広告)」の実績のうち、なんと50%以上がこの90インチを納品しています。
特に初めてデジタルサイネージを導入する工事現場では、その費用対効果もイメージしにくいようで、大規模な工事現場でもまずは90インチのデジタルサイネージを設置して、スピーカーを多めに設置することもよくあります。
その場合は、朝礼中に全員が一斉に見る想定ではなく、休憩所の近くなど作業員が頻繁に通る場所に設置して、交代で見てもらうようにしています。
工事現場に使われるデジタルサイネージの目安
デジタルサイネージは大規模な工事現場に設置されることが多く、大型のデジタルサイネージを設置する際には「LEDビジョン」という種類が選ばれています。
ここではLEDビジョンのサイズについて詳しくご紹介します。それぞれのサイズをイメージしやすいように動画を作りましたので、ぜひご覧ください。
サイズ1:90・100・110(〜200名程度)
サイズ2:120・125・130(〜300名程度)
サイズ3:140・145・204(〜500名程度)
工事現場におけるデジタルサイネージの選ぶ「3つの基準」
デジタルサイネージのサイズについてご紹介しましたが、大規模な工事現場だからと言って必ずしも広い朝礼スペースを確保できるとは限りません。
工事現場の特徴によって適したデジタルサイネージの種類やサイズが異なるので、「3つの基準」を解説します。
基準1:工事現場の規模
まずデジタルサイネージのサイズを選ぶ最初の基準は「工事現場の規模」です。
大勢の作業員が一斉に見る場合は、デジタルサイネージのサイズも大きくしなければなりません。さらに工事現場が広い場合は、1つのデジタルサイネージだけでは足りない場合もあります。そんな時は、90インチのデジタルサイネージを3台設置した実績もあります。
ヤマト広告が設置するデジタルサイネージにはスピーカーとマイクがセットになっているので、現場規模が大きい場合はスピーカーの数を増やすことも可能です。
基準2:設置する場所
工事現場は広くても詰所や朝礼スペースを十分に確保できない場合もあります。例えば、トンネル工事や高速道路の工事、またはプラント工事などすでに建屋が立っている工場での工事はスペースがかなり限られています。
このようなケースでは、作業員が通る動線に設置可能なサイズのデジタルサイネージを設置しています。
また、設置するデジタルサイネージと見る人の距離によって最適な種類が異なります。
一般的に工事現場に設置されているLEDビジョンは、4mm間隔でついている小さなLEDランプで映像や画像を表示するため、近くで見てもきれいに見ることができません。
一方で液晶ディスプレイは、一般的な家庭用のテレビのように近くで見てもきれいに細かいコンテンツも表示可能です。
このような違いがあるため、デジタルサイネージを近くで見る想定で、細かな図面などを表示させたい場合は「液晶ディスプレイ」を選ぶと良いでしょう。例えば、仮囲いに小型のデジタルサイネージを設置して、近隣住民の方々に情報共有をする場合は、液晶ディスプレイがおすすめです。
基準3:伝えたいコンテンツ
デジタルサイネージの中でもLEDビジョンは自由に画面分割をして、好きな場所に好きなコンテンツを表示させることができます。
そのため、デジタルサイネージに表示させたいコンテンツが多い場合は、その分サイズも大きい方が見えやすくなります。
一般的な工事現場では朝礼看板の一部分にデジタルサイネージを埋め込むことが多いですが、ヤマト広告では朝礼看板全体をデジタルサイネージにした「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」をご準備しています。
こちらは204インチ以上の大型のデジタルサイネージですので、安全注意喚起のポスターを表示させつつ、天気や気温を表示することも可能です。
特に大規模な工事現場では「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」がおすすめです。
実際に工事現場に設置したデジタルサイネージの事例
これまでの項目でデジタルサイネージのサイズや選ぶ基準について解説しましたが、こちらの項目では実際に納品した事例を見ながら、なぜこのサイズのデジタルサイネージが選ばれたのかについて解説します。
事例1:屋外用LEDビジョン150インチ(秋田県)
こちらの秋田県の現場は500名規模の建設現場で朝礼スペースも広かったので、150インチのLEDビジョンを設置しました。
LEDビジョンは75インチを超えるサイズになると、液晶ディスプレイよりもコストメリットが出るため、大規模な工事現場にはLEDビジョンがおすすめです。
事例2:屋外用LEDビジョン90インチ/液晶ディスプレイ55インチ(宮崎県)
宮崎県のある工場内での建設工事の朝礼スペースに90インチのLEDビジョンを設置した事例です。一般的にはこの90インチサイズが最も多く導入されています。
こちらの現場では、iPadのミラーリング機能を使って、iPad内にある情報を映し出して、朝礼や終礼を行いました。
また、仮囲いにも55インチの液晶ディスプレイを設置して、近隣住民の方々へ工事スケジュールなどの情報共有を行いました。詰所から離れた仮囲いに設置した液晶ディスプレイでも、パソコンからコンテンツを遠隔操作できるので、作業効率が格段に上がります。
事例3:屋外用液晶ディスプレイ65インチ(岐阜県)
岐阜県にあるダム内の工事現場の事例では、詰所を設置したり、朝礼をしたりするスペースに限りがありました。
このような場合は、設置したデジタルサイネージとそれを見る作業員の距離が近くなるため、LEDビジョンでは見えにくくなってしまいます。そこで、近くからでもきれいに見える65インチの液晶ディスプレイを設置しました。
液晶ディスプレイは75インチよりも小さいサイズの場合は、LEDビジョンよりもコストメリットが出るので、小規模な工事現場にはおすすめです。
ヤマト広告のデジタルサイネージのご紹介
全国の多種多様な工事現場にデジタルサイネージを設置してきたヤマト広告の「工事現場に特化した屋外用」のデジタルサイネージをご紹介します。
種類1:モニたろう Dシリーズ
「モニたろうDシリーズ」は工事現場への設置に特化した「朝礼看板LEDビジョン」です。
LEDビジョンの1番の特徴は、LEDパネルを組み合わせて自由に画面サイズを選べることです。
工事現場の規模や予算に応じて、設置するデジタルサイネージのサイズをご提案させていただきます。
LEDビジョンはLEDパネルの組み合わせなので、接触事故等でLEDパネルの一部が故障した場合にも、320×320mmのパネルの壊れた部分のみを交換することが可能で、交換の手間とコストを最小限に抑えられます。
種類2:全画面朝礼看板
現在、工事現場に設置されている一般的なデジタルサイネージは、朝礼看板の中央部分に埋め込むことが多いですが、ヤマト広告では朝礼看板の全体をデジタルサイネージにした「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」を新発売しました。
「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」は204インチ以上の大型デジタルサイネージで、1つのデジタルサイネージを自由に画面分割して、好きなコンテンツを切り替えながら表示させることができます。
>>「全画面LEDビジョン朝礼看板『モニたろう』」についてのお問い合わせはこちら
種類3:モニすけ
「モニすけ」は、工事現場に特化した「屋外用高輝度液晶モニター」です。液晶ディスプレイはLEDビジョンよりも細かい情報をきれいに表示することができます。
家庭用の液晶テレビとは違い、屋外での直射日光に耐えうる2500cd/㎡以上を使用しているため、長時間の紫外線によるブラックアウト(黒化現象)を起こす可能性も低いです。
工事現場にデジタルサイネージを導入して業務効率化を図りましょう!
担当する工事現場に初めてデジタルサイネージを設置する方は、どの種類のどのサイズを導入すべきかイメージできなかったことでしょう。
しかし、今回の記事で解説させていただいたポイントを見ながら、自分の現場状況と照らし合わせると、導入すべきデジタルサイネージがどれなのかをイメージできたのではないでしょうか?
ヤマト広告では全国の工事現場にデジタルサイネージを設置した実績がありますので、お気軽にご相談ください。